飼い主様のなかには、ワンちゃんの無駄吠えでお困りの方もいることでしょう。
ワンちゃんは意味もなく吠えることはありません。なにかを伝えるために吠えているのです。
そのため、ワンちゃんが吠える行為をやめさせたいときは、なぜ吠えているのかを考えてあげることが大切です。
恐怖や警戒心で吠える
恐怖や不安から吠えるケースは、恐怖を感じる対象を取り除くことが解決につながります。
ワンちゃんをよく観察して、なにに対して怯えているのか確認してみましょう。例えば、ワンちゃんは大きな音が苦手です。掃除機などの特定の音に反応するのであれば徐々に慣らしていき、音が鳴っているときに吠えなければ褒めたり、ご褒美をあげたりして、音は怖くないものだと覚えさせていくとよいでしょう。
また、犬は縄張り意識が強い生き物なので、自分の縄張りに知らない人が近づくと「近寄るな!」と威嚇して吠えることがあります。とくに困るのが、お客様が来訪されたときに吠えるケースでしょう。知らない人に吠えてしまうのであれば、いろいろな人からおやつをもらって、知らない人への恐怖心が和らぐようにトレーニングしてあげましょう。
警戒吠えは、社会化が不十分なことも理由として挙げられます。恐怖や警戒心で吠えないようにするには、子犬の頃にしっかり社会化させることが大切です。社会化の時期を過ぎている場合は、少しずつ人に慣れさせるトレーニングをしていきます。
他のワンちゃんを見て吠えてしまうのであれば、先ずはあいさつやボディーランゲージの上手な優しいワンちゃんにあわせましょう。吠えない安定した性格の成犬とたくさん会うことで、自信をつけていきます。
子犬のうちは怖くて吠えるだけでは無く遊びたい欲求が高まって興奮している場合も多いです。
ワンちゃんの行動を理解したトレーナーと一緒にワンちゃんとのあいさつの練習をするとどんどんあいさつがうまくなります。
要求するときに吠える
ワンちゃんが飼い主様に対して、サークルから出して欲しい、お散歩に連れて行って欲しい、おやつが欲しいなど、なにかを要求するときに吠えるケースです。
「吠えたら自分の思い通りになる」と、どんどんエスカレートして吠えてしまうケースがあります。
この場合はワンちゃんの様子をよく観察し、対処してください。対処の仕方は、無視をする、無駄吠えをやめたらご褒美をあげるなど、一貫性を持って繰り返します。
要求しにくい環境を整えるためにハウスに入れてタオルで覆い、落ち着かせるなどの対処も有効です。
興奮して吠える
大好きなおもちゃや遊びたいワンちゃんを見て興奮したり、飼い主様が帰ってきて興奮して吠えてしまう場合もあります。興奮してしまうワンちゃんは、お留守番が長いなど発散不足なことが多いです。まずはしっかり発散してから、トレーニングをしていきましょう。
- 興奮している間はワンちゃんの思い通りにならないようにする
- おすわりをさせて落ち着いてから次の行動に移す
上記のことを心掛けると改善していくはずです。